ふぉれおログ

某社で現役トレーダーやってます。トレーディングの知識と、子育てに関するあれこれ等を記録していきます。

テクニカル分析3 おすすめテクニカル分析手法(1)TDシーケンシャル、ローソク足パターン(ダブルトップ/ボトム)、三角持ち合い、サポート/レジスタンス)

 

第一回の記事はこちら

enjoyfxdealing.hatenablog.com

 

第二回の記事はこちら

enjoyfxdealing.hatenablog.com

 

第1回はチャートの種別、第2回は足の選び方を紹介してきました。

今回はテクニカル分析を行うにあたり、おすすめの分析手法を紹介したいと思います。

 

世の中には多種多様、山ほどの分析手法があります。

 

まず冒頭でお断りしておきたいのは、「これをやれば勝てる」という分析手法はありません。いくら丁寧に、的確に分析したとしても、マーケットは生き物です。その通りになるはずがないんです。

テクニカル分析で目指すことは、できるだけ勝てる確率を上げる ことでしかないということをまずはご理解いただきたいと思います。

 

そしてもう1点、投資は自己責任です。どんなチャートを見て、どんな分析をして、どんな取引をするかは、すべて自らの判断で行ってください。誰かが買うと言ったから買うとか、そうした人の意見に乗っかったトレードはしないほうが良いです。

買うと言ってた人が本当に買ってるかなんて分からないですよ。買うと言ってて、思いっきり売ってるかもしれない。マーケットはそういうところです。

 

これらを前提に、私がFXをやるときに特に好んで使っているテクニカル分析手法をいくつかご紹介したいと思います。

これらを参考に、これを読んだ方それぞれが、独自に自分のやり方を研究してもらえると良いかと思います。

 

おすすめテクニカル分析手法 目次

①TDシーケンシャル(おすすめ!)

ローソク足パターン(ダブルトップ、ダブルボトム、三角持ち合い、サポート/レジスタンス)

MACD

④フィボナッチリトレースメント

 

 

 

①TDシーケンシャル(おすすめ!)

TDシーケンシャルは、トム・デマーク(Thomas R DeMark)という人物が作り上げたテクニカル指標です。このデマークという人物、テクニカル分析の世界では超有名人。

あのポールチューダージョーンズのブレーンとしてチャート分析の知見を提供したことで知られています。

そして、このTDシーケンシャルという指標は、価格トレンドの転換点を明示的に示すテクニカル指標として、非常に有用です。(しかも結構な高確率で当たる)

相場の天井はどこ、底はどこ、というのはマーケットで生きる人間が永遠に取り組む課題ですが、この指標はそれをドンズバ「いまです」と簡単な数字で示します。

使い方は簡単です。

 

9と13というふたつの数字を覚えておいて、チャート上で9と13を観測したらトレンド転換の兆候を待ち、転換したと感じたらポジションをとる。

 

細かいロジックの説明はさておき、この指標がどのようにワークするのか、まずはチャートのキャプチャを見てください。

 

チャート中の緑の数字がセットアップと呼ばれる1から9のカウント、赤の数字がカウントダウンと呼ばれる1から13の数字です。

セットアップの9とカウントダウンの13 このふたつだけ覚えておけばよいです。(カウントダウンの9はスルーして、13が出るのを待ってください)

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ドル円日足 TDシーケンシャル

9になったときはトレンドが一旦お休みで調整が入るとき、

13になったときは、もっと大きく中長期のトレンドが転換するときを示しています。

 

上記チャートは、上昇局面にあって、下向きの赤い矢印が高確率で調整のポイントを当てています。つまり、上昇局面で9が出たらショート、ほどほどで利食っておいて、また9が出たらショートというように売買を回転させていくイメージです。逆に、下落局面で9や13が出たらロングです。

 

ただし、もちろんこの指標は万能ではなく、特に「強いトレンド」があるときには、9でも調整されず、13でもトレンド転換せず、一方向にチャートがグイグイ伸びていくことがあります。↓のチャートのような場合です。

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ドル円TDシーケンシャル やられる場合

真ん中やや左側、強い上昇トレンドの際に、セットアップの9もカウントダウンの13も観測していますが、ひたすら上げています。

 

なので、大切なのは、「トレンドの転換を確認してからポジションを取る」ということです。 獲得Pipsは減少しても、指標のダマしをなるべく回避しつつ、リスクを抑えてリターンを確保していくことが重要です。

 

このように、非常に有効な指標であるTDシーケンシャルの難点は、ライセンス料が高いのか、そこら辺の証券会社のアプリで無料で使えないということです。上のような「超ざっくり」解説ではなく、きちんとどういうものか知りたければ、まずは彼の著書を読むしかないです。↓

この本、内容は素晴らしいのですが、とにかく日本語が難解です。

さっと読んで理解はできません。静かに、日本語の繋がりを意識しながら、気合を入れて読む必要がありますが、それだけの価値はあると信じています。

 

そして、このTDシーケンシャルを無料で使う方法もあります!

それは次回の記事で紹介します。↓書いたら、ここにリンク張ります。

 

ローソク足パターン(ダブルトップ/ダブルボトム、サポート/レジスタンス、三角持ち合い)

これはとても有名ですね。ローソク足チャートで、「ある固有の値動きが観測されると、高確率で次はこうなる」という経験則です。

 

この、「とても有名」ということが重要です。

とても有名→いろいろなトレーダーや投資家が見ている→あるパターンが出た時、見ている人が多いほど、その経験則の方向にポジションを取る人も多い→経験則が「現実」になる

という循環が発生するからです。

 

個人的には、表題に書いた4つは結構信頼度が高いなぁと感じています。

そのほか、もう山ほどこうしたパターン分析の定石がありますが、今回はまさに基本中の基本かつ、個人的に好みなパターンを紹介します。

 

ダブルトップ/ダブルボトム

その名のとおり、チャートで二つの山頂(上げ局面)や二つの谷底(下げ局面)を観測したのち、それを突き破れずにトレンドが転換(天井/底)となるチャートパターンです。

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ダブルトップ/ダブルボトム

ダブルトップを形成後、二つの山頂の間の谷(ネックラインといいます)を割り込むと、そこからは強い売りのサイン。

逆に、ダブルボトムを形成後、二つの谷の間の山頂(ネックラインといいます)を上抜けるとそこからは強い買いのサインになります。

このチャートは典型的なダブルトップ直後にダブルボトムを形成し、そこからは強い上昇トレンドに乗っていくパターンとなっています。

 

●サポート/レジスタンス ライン

テクニカル分析のまさに王道が、サポートライン、レジスタンスラインだと思います。価格の下値を支える何らかの直線がサポートライン、上値を押さえる何らかの直線がレジスタンスラインと呼ばれています。日本語では、支持/抵抗 線といいます。

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ドル円 サポート/レジスタンス

 

サポートとレジスタンスをどう引くか、これはまさにトレーダー各自のセンスに委ねられます。

自分的に「ここサポートだ!」と思ってみてても、あっさり抜けることなんてしょっちゅうです。

一方で、きれいにサポートで支えられ、レジスタンスで押さえられ、という教科書どおりの値動きを繰り返す時もあります。

これは、サポート/レジスタンスの考え方が、まさに王道であり、世界中で多くのトレーダーに支持されているからこそ、同じことをしているトレーダーの数も多く、結果としてトレーダー達の思った通りの値動きが後付けで現実化しているということだと思います。

ぜひ、多くのチャートに触れ、多くのラインを引いてみて、自分なりの勘所を育ててほしいと思います。

 

●三角持ち合い

サポート/レジスタンスの発展形として、三角持ち合いがあります。

通常、チャートは価格の上昇と下落を繰り返しながら動いていきますが、三角持ち合いとは、価格の上下動の幅がだんだん狭まってきて、三角形を形成していくようなパターンです。

※上のサポート/レジスタンスのところで示したチャートも三角持ち合いです。

 

この三角形を突き破る(ブレイクするといいます)と、そこから先強い価格トレンドが出るといわれており、トレーダーも注目することが多いチャートパターンといえます。

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EURJPY 三角持ち合いの例

三角持ち合いには、大きく分けて3パターンあるといわれています。

チープですけど、エクセルでしこしこ作ったので勘弁してください。。。

 

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(ⅰ)下値水平型

→下値は水平なサポートラインで支えられながら、上値は右下がりのレジスタンスラインに押さえられて、上値を徐々に切り下げてきている状態です。

これは、下値のサポートラインをブレイクすると、下げトレンド継続で大きく値を下げると言われています。

 

 

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(ⅱ)上値水平型

→上値は水平なレジスタンスラインで押さえられ、下値を右上がりのサポートラインで支えられながら、下値を徐々に切り上げてきている状態です。上値のレジスタンスラインをブレイクすれば、上げトレンド継続で大きく値を上げると言われています。

 

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(ⅲ)均衡型

上値は右下がりのレジスタンスラインで押さえられ、下値は右上がりのサポートラインで支えられ、上値を切り下げ下値を切り上げて値幅を徐々に狭くしてきている状態です。これは売り買いが均衡しており、何らかの材料が出てその均衡が崩れた瞬間にその方向へ動いていく可能性があります。どちらにブレイクするか、注意深く見守る必要があります。

 

本稿のまとめ

本稿では、個人的なお勧めテクニカル指標として、TDシーケンシャルとローソク足分析をご紹介しました。

テクニカル分析は必ず勝てる手法ではなく、「勝てる確率を少しでも上げるための道具」であることを理解し、自分なりの手法の組み合わせを育ててほしいと思います。

次回以降も引き続き、私が好んで用いているテクニカル分析の手法をご紹介したいと思います。よろしくお願いします。

 

 

最後に

 まずはトレードをすること、少額からでも「自分のカネが増えるか減るかの判断を自分ですること」の経験を積んでいくことが、何よりも重要です。

  

まだFXの口座をお持ちでないかたは、これを機にまずは口座開設だけでも行ってみることをお勧めします。

そして、自分なりにチャートを吟味し、ニュースへのアンテナを高くし、ポジションを持ってみること。

そのポジションが値動き次第で勝ったり負けたりすることへの恐怖と期待の交錯を経験すること。これが上達への近道だと思います。

 

私がお勧めするFX業者は、みんな大好きXM Trading です。

 

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等の多くのメリットがあります。

XM Tradingについては別の記事で口座開設のやり方等の紹介をしたいと思います。特にゼロカットシステムは非常にありがたいシステムなので、非常におすすめできる業者です。